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木目込み人形が出来るまで

はじめまして。木目込み人形師の明峰です。
祖父が東京の亀戸で人形店を営み、両親が相模原市に移転。
父が木目込み人形師、母が結髪師で3代続く人形職人です。

さて、本日は木目込み人形の製造工程をご紹介します。

まずボディを磨く事から始めます。
だいたいひな人形ですと、一週間位掛かります。
溝に生地を入れていくので、溝も均一に小刀で彫っていきます。
生地をのせた時にきれいに見せる為です。


稲村人形の木目込み人形は生地選びから始まるので、世界に一つしかありません。
組み合わせ次第で何通りもの人形が出来るからです。

私的にはこの作業が一番好きです。
生徒さんが組み合わせる柄も参考になるので、みんなで「ああでもない、こうでもない」と楽しくやっています。

ひな人形は天皇家の装束になるので、入れてはいけない生地もあります。
気を付けましょう。

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次に生地を入れていきます。
ボンドとのりを合わせたのりを溝だけに入れ、生地を上からヘラで押し込みます。
疲れてしまうので、力まかせにせず丁寧に生地をいためないのがコツです。

入れ終わったらハサミで切っていきます。
難しい所は大きく1㎝ほどを目安に。
そうしましたらボディの溝に入るくらいに切り揃えて、出ている所は持ち上げて切っていきます。

この作業が丁寧であるほど、きれいに溝に入ります。

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全体に生地が入りましたら、仕上げに頭を付けて道具を持たせて、親王台に乗せれば完成です。
 
やっぱり出来上がって頭が付いた時が一番嬉しいですね。
また作ろうって思います。

機械的な物が進む世の中になりましたが、どんなに手間が掛かっても、それでも自分で作る喜び、そういう心を忘れない日本の職人でありたいと思います。

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